海のレシピ project

映像「海の森のアイゴのこと」~♯アイゴプロジェクトのはじまり~

アイゴのスープをつくるために訪れた、大分県漁業協同組合津久見支店、株式会社やまろ渡邉、Soup Stock Tokyoの取材の様子をお届けします。

2022.09.08 UP

海の側に暮らしている人びとは、海藻が生い茂る海の様子を「コンブの森」「海の森」と表現して、私たちの知らない、海に住まう生きものの存在や、そこで沢山の命の循環が行われていることを教えてくれました。いま、海水温の上昇が進んだことが原因とも言われる磯焼けで、この「海の森」が減少していると各地で問題になっています。そして、海藻を食べてしまう「アイゴ」もまた、海のバランスを脅かす存在として懸念されています。私たちに 何ができるだろう、と考えました。もしもアイゴが食卓に上ったら? 誰にも知られていなかったおいしい魚、アイゴ。 そんなふうに「#アイコプロジェクト」はスタートしました。豊かな海に近づく小さな一歩が始まりました。

海のレシピプロジェクトは、このように取材を進めることで知った磯焼けやアイゴのように市場で価値のつかない未利用魚の問題を、おいしく食べることで知るきっかけになれないかと考え、

「#アイコプロジェクト」の第一弾として、2022年8月3日(水)~12日(金)に開催されたスパイラルガーデン(東京・表参道)での展覧会『海の森、海のいま ―海のレシピプロジェクトと新たな航海のはじまり』の期間中、Soup Stock Tokyoが監修した「アイゴと夏野菜のサフランブイヤベース」を、スパイラルカフェで提供。

今回の映像は、そのスープをつくるために、アイゴの漁獲をお願いした大分県漁業協同組合津久見支店と、アイゴの干物化をお願いした佐伯市の水産加工会社やまろ渡邉、スープを監修していただいたSoup Stock Tokyoに取材させていただいた様子を編集したものです。

背びれ、腹びれ、尾びれに毒を持ち、加工と処理に手間がかかるため、獲れても価値のつかない魚、アイゴ。
多くの人たちの思いが重なり、おいしいスープに仕上がったその様子を、記事と映像でご覧ください。


<記事はこちら>
未利用魚に新たな価値を吹き込む 「#アイゴ プロジェクト」大分県漁業協同組合津久見支店・後藤真二さん/株式会社やまろ渡邉・渡邉正太郎さん

Soup Stock Tokyo 連携企画「アイゴと夏野菜のサフランブイヤベース」