一般社団法人 海と食文化フォーラムが主催する、今年で3度目となる「海のごちそうフェスティバル2023」が、10月21日と22日に東京・二子玉川ライズにて開催されました。本イベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

海のレシピprojectは昨年に続きステージイベントに登壇。そして今年度スタートした新たなプロジェクト「うみつづり」による「海の螺旋」の装置をスタジオ＆ホール内に設置し、来場者とともに作り上げるインスタレーションを披露しました。

「海の螺旋」
空間デザイン：畝森泰行建築設計事務所
協力：株式会社天洋丸、イノウエインダストリィズ

3色の漁網が螺旋を描くインスタレーション
海のなかの渦を想起させるような螺旋状の装置に、実際に使用された漁網を張り巡らせたインスタレーション。海の思い出を綴る「うみつづり」のカードを来場者から集めて漁網に取り付ける、参加型の作品です。
会期中は親子やカップル、お散歩中の方々などが訪れ、部活帰りの高校生が立ち寄って海岸清掃の話をしてくれたり、お子さん連れのお父さんが独身時代の旅の話を綴ってくれたり…このような時間も「海を思う時間」として私たちは大切に「うみつづり」にとどめていきたいと感じています。
2日間にわたって数多くの海の思い出が「海の螺旋」を彩り、開始時と終了時でのカタチの違いも揺れ動く波のように表れ、みなさんの思い出から生まれたひとつの作品となりました。

ステージイベントは音と踊りで海のなかへ
初日のステージイベントには歌と踊りを盛り込み、ほかのステージとは一線を画した「“うみつづり”が贈る海のものがたり『満ち足りた星』 produced by 海のレシピproject」をご覧いただきました。
メインゲストの信太美奈さんも、出身地である秋田県や家族の思い出のある海にまつわるエピソードを披露し、今回のために特別にシナリオ『満ち足りた星』を書き下ろしてくださいました。
ステージは「ものがたり」と「踊り」「音」で海を表現しながら、「海の螺旋」に飾られた参加者の海の思い出の朗読もパフォーマンスに組み込まれ、空間が一体化する時間に。また、子ども達が歌と楽器でのびのびと体を動かすパートも設けられたりと、にぎやかなイベントとなりました。

「満ち足りた星」 produced by 海のレシピproject
ゲスト：信太美奈（歌手・演出家）、オビナタユウサク（ドラマー）、熊木凜、平野真友、南木陽

さまざまな海の思い出が「ものがたり」へとつながるよう、海のレシピprojectによる「うみつづり」はこの先もまだまだ続きます。あなたの海の思い出を「うみつづり」ウェブサイトへお寄せください。

写真：高村瑞穂

【イベント開催概要】
海のごちそうフェスティバル2023
日程：10月21日（土）11:00～20:00 / 22日（日）10:00～17:00
場所：二子玉川ライズ 中央広場／スタジオ＆ホール

＜海のレシピprojectによるプログラム＞
場所：二子玉川ライズ スタジオ＆ホール
●インスタレーション「海の螺旋」
空間デザイン：畝森泰行建築設計事務所
協力：株式会社天洋丸、イノウエインダストリィズ

●海のごちそうステージ「満ち足りた星」 produced by 海のレシピproject
出演：
信太美奈（歌手・演出家）
オビナタユウサク（ドラマー）
熊木凜（アクター）
平野真友（アクター）
南木陽（アクター）